コスプレにカラコンを使うと言うと「目に良くない」「視力が悪くなる」という意見が出ます。
でも、キャラクターに近づけるためにカラコンはほぼ必須なアイテム。
「使うな」と言われると辛いですよね。
そんなカラコンの危険性と安全に使うために守るべきことをまとめてみました。
リスクはゼロではない
カラコン(カラーコンタクトレンズ)を使用するというのは目に異物を入れることになります。
どれだけ安全に作られたものを正しく使ったとしても、多少のリスクはあります。
だから眼科医や、コスプレに理解のない人は「目にリスクのあるカラコンなんて使っちゃダメ!」と言います。
でも、そんなこと言い出したらほとんどの趣味や嗜好品はアウトです。
タバコを吸ったり、ジャンクフードを食べるのは身体に悪いです。海や山に遊びにいくと事故の危険があります。それでもみんな趣味や嗜好でやっていますよね。
コスプレイヤーにとっては完成度の高いコスプレをするためにカラコンは欠かせないものなんです。
だから細心の注意を払い、出来るだけ目に悪影響がないように、上手にカラコンを使っていくことが重要です。
カラコンで目のトラブルが多い原因
視力矯正用の透明なコンタクトレンズより、カラーコンタクトレンズの方が目のトラブルが起こりやすいと言われています。
たしかにカラコンは透明なコンタクトレンズよりも目に負担がかかります。
でも本当の原因はカラコンそのものではなく使用者にありました。
カラコンの使用者は取り扱い方を知らない?
視力矯正用の透明なコンタクトレンズの使用者は、眼科にいって目の検査を受け、コンタクトレンズの使用方法について説明を受け、医師の指導の元でコンタクトレンズを使用します。
カラーコンタクトレンズは通販やドンキホーテ、バラエティショップ等で気軽に購入出来るため、眼科で目の検査や使用方法の説明を受けずに使えます。
すると「目の状態が悪いのにカラコンを使っていた」「目に合っていないカラコンをつけていた」「間違った(危険な)使用方法をしていた」という事が起き、目のトラブルに繋がります。
カラコンでトラブルが起きた人の中には「1dayのカラコンを何度も使っていた」「カラコンを数日間はずさなかった」「目に傷が出来て充血しているのにカラコンを使い続けていた」など信じられない使い方をした人も多いんだとか・・・。
カラコンでも透明のコンタクトレンズと同じように、眼科に行って目の検査や使用方法の説明を受け、定期的な検査を受ければ目に重大なトラブルが起こる可能性は低いです。
安全に使うために守るべきこと
眼科で検査と指導を受ける
初めてコンタクトレンズを使う人は、まず眼科で目の検査と、コンタクトレンズ扱いの指導を受けます。
生まれつきコンタクトレンズを入れると危険な目の人、目の状態が悪くて今はコンタクトレンズを入れると危険な人もいるので検査は必須です。
また、眼科ではコンタクトレンズの使用方法の説明や、レンズの着脱の練習の指導が受けられます。これを聞かずに自己流でコンタクトレンズを扱うのは危険なので、必ず指導を受けましょう。
定期健診を受ける
カラーコンタクトレンズを継続して使用している場合、3ヶ月に1回程度、眼科で目の検診を受けましょう。
目に傷が付いていたり、トラブルが起きていても、検査を受けることで早く発見して重大なトラブルを防ぐことが出来ます。
・・・・と言いたい所ですが、現実は大きな問題があるんです。
多くの眼科は「カラコンユーザーの診察はしない。ウチで推奨してるレンズを買う人しか診察しない」という対応をします。
せっかくカラコンのために眼科に行っても、怒られて追い返されることもあるんだとか・・・。
それについての対策は別記事にまとめています。
着脱方法を守る
コンタクトレンズのつけ方、外し方ですね。
コンタクトレンズを付け外しは、爪を短くして、手をよく洗い、清潔な環境で行います。
詳しい着脱方法は眼科で指導が受けられますし、カラコンの商品説明や通販サイトにも書かれています。
間違った着脱方法をすると、目に傷がつく可能性もあるので、必ず守りましょう。
取り扱い方法を守る
カラコンの洗い方や保存方法です。
カラコンは使用後、コンタクトレンズ洗浄液でこすり洗いし、つけ置き消毒します。
ワンデーの場合は使い捨てなので不要ですが、1ヶ月タイプのカラコンを2回以上使う時は必ず守りましょう。
装着時間を守る
1日の間にカラコンをつけている時間です。
短ければ短いほど安全です。
諸説ありますが、始めの3日程度は2~3時間の装着、慣れてきても1日8時間以内の使用が安全です。
また、カラーコンタクトレンズをしたまま睡眠するのは厳禁です。(うたた寝程度も含む)(うたた寝程度も含む)
使用期限を守る
決められた使用期限を超えたコンタクトレンズは品質が劣化したり菌が繁殖して危険です。
ワンデーのカラーコンタクトレンズは1日使い捨て用。1度外したらそのまま捨てて、次は新しいものを使用します。
1ヶ月のカラーコンタクトレンズは使用頻度に関わらず、開封後1ヶ月。一度開けたものは、毎日使っても、1度しか使っていなくても1ヶ月経てば期限切れです。
危険なカラコンは買わない
正しい使い方をしていても、粗悪なカラコンを使うと目にトラブルが起こります。
特に、海外の格安サイトから買っている人は要注意。
危険なカラコンの見分け方は主にこの2つです。
高度管理医療機器承認番号があるか
カラーコンタクトレンズは薬事法で「高度管理医療機器」に指定されており、正常・販売するためには厚生労働大臣の商品が必要です。
だから日本できちんと販売されているカラーコンタクトレンズには「高度管理医療機器承認番号」が割り当てられており、販売ページや商品パッケージに記載されています。
高度管理医療機器承認番号が書かれたカラコンは、厚生労働省のチェックをクリアした製品なので、粗悪なものではありません。
ただし、偽装の番号を使った悪質な製品や偽物等も稀にあるようです。
通販の運営元がしっかりしている所はそういったカラコンは販売しないので、モアコンタクトやアイトルテ等の、厚生労働省から販売許可を受けた国内のサイトで購入しましょう。
つけた時に違和感がないか
レンズ自体に問題がなくても、自分の目とその製品の形や品質が合わない事もあります。
つけた時に違和感や痛みがある製品は使わないようにしましょう。
使い方を守って安全にコスプレを!
長くなりましたが、カラコンを安全に使うために守るべきことは以上です。
たくさん注意点があってややこしいですが、カラコンはそれだけ取り扱いが難しいものなんです。
でも、正しく使えばコスプレの完成度がアップするステキなアイテムです。
しっかり使い方を守り、安全で楽しいコスプレを楽しみましょう♪